2010年9月19日日曜日

Debian GNU/Linux squeeze@amd64 + WebcamStudio/vloopback でデスクトップ配信

Debian での Ustream やニコニコ生放送の配信について。

  1. 環境の構築
    1. Debianの構築
    2. vloopbackの構築
    3. WebcamStudioのダウンロード
    4. FlashPlayerのインストール
  2. デスクトップ配信
    1. キャプチャテスト
    2. Ustream や ニコニコ生放送での配信障害について

Debian の構築について

Debian のインストールはこのエントリーの本筋では無いため要点だけを記述します。

Debian の ISO イメージの保存はこちらから。 http://www.debian.org/CD/http-ftp/

Debian のインストールについて lenny (2010-9-29日現在の安定版) には vloopback のパッケージが含まれていません(Lenny のパッケージ)。 また vloopback の野良ビルドは (1) パッチを集める (2) モジュールのコンパイル の理由からおすすめしません。 インストールする際は squeeze(前記同日のテスト版) をお勧めします。

Linux のインストール中に選ぶパッケージ群は、少なくとも以下を含んでいると仮定します。

  • [*] グラフィカルデスクトップ環境
  • [*] 標準システムユーティリティ

vloopback を導入

vloopback の構築をします。 前もって sudo の設定をしてください。 sudo を使わない場合は su - で root 権限を得て以下へ進んでください。

$ sudo vi /etc/apt/source.list
----------
# CD リポジトリは不要なので外す
#deb cdrom:[Debian GNU/Linux testing _Squeeze_ - Official Snapshot i386 kde-CD Binary-1 20100322-04:34]/ squeeze main

# squeeze のリポジトリに contrib と non-free を追加する
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian squeeze main contrib non-free
deb-src http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian squeeze main contrib non-free
----------
$ sudo aptitude update
$ sudo aptitude install vloopback-source // 依存パッケージも入れる
$ sudo m-a a-i vloopback                 // ビルドに必要なパッケージを探してくれる

これで vloopback の構築を終わりにします。

WebcamStudio の導入

WebcamStudio をダウンロードします。 以下から最新の .tar.gz ファイルをダウンロードします。 .deb は Ubuntu 用で Debian には楽にインストール出来ないので注意してください。 http://sourceforge.net/projects/webcamstudio/files/

$ sudo aptitude install openjdk-6-jre // WebcamStudio は openjdk でも動く
$ cd ダウンロード/                     // Iceweasel(Firefox) の標準ダウンロード先
$ tar xfvz WebcamStudio_0.56.tar.gz
$ cd webcamstudio/
$ java -jar WebcamStudio.jar

ここまでが WebcamStddio の起動です。 参考用の vloopback を有効にした WebcamStudio の画像です。

Flash10 のインストール

FlashPlayer をインストールします。 下のリンク先から、Linux 32bit版/64bit版 を環境に合わせてダウンロードしてください。
http://labs.adobe.com/downloads/flashplayer10.html

$ cd ダウンロード/                                           // Iceweasel の標準ダウンロード先
$ tar xfvz flashplayer_square_p1_64bit_linux_091510.tar.gz
$ mkdir -p ~/.mozilla/plugins
$ mv libflashplayer.so ~/.mozilla/plugins/

これで FlashPlayer のインストールは終わりです。

ブラウザでデスクトップキャプチャのテスト

環境の構築が終わったので配信に取りかかります。 vloopback モジュールを追加し WebcamStudio を起動します。

$ sudo modprobe vloopback
$ cd webcamstudio              // WebcamStudio の保存先
$ java -jar WebcamStudio.jar

WebcamStudio の起動後はメニューの Source -> デスクトップ を選択。 |i> (再生ボタン) を押してデスクトップのキャプチャを有効にします。

WebcamStudio の設定後は Flash プラグイン対応のブラウザを起動する。 参考にウェブカメラのテストページへアクセスしてみる。 その時、Flash によるカメラとマイクへのアクセスは許可してください。 チェックページ例: http://oldes.multimedia.cz/swf/mx-webcam.html

この要領で Ustream や ニコニコ生放送 での放送が可能です。

Ustream 及び ニコニコ生放送 配信する際の注意事項

WebcamStudio/vloopback で配信をする際にキャプチャの解像度に気をつけなければいけません。 解像度が合わないと後で載せるような画像のように正常に映ることもあれば、スプライトのようなラインが入ってしまいます。

解像度は以下のように変更します。

Ustream では 320x240 以下の解像度を選択しなければ正しく映りません。

以下の画像はそれぞれ 160x120(OK), 320x240(OK), 320x240(NG) です。

ニコニコ生放送では管理画面の設定でこの不具合を解消することが出来ます。 また画像の↑矢印で示している「解像度を優先してカメラモードを選ぶ」に必ずチェックを入れてください。

参照:

http://www.nofuture.tv/diary/20100219.html
http://live.nicovideo.jp/watch/lv27241874

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